khurata’s blog

khurata’s blog

バブルの時代(個人の感想です)

 これまた先日、Mastodon 日本語話者界隈の一部で、いわゆるバブル景気時代についてのトゥートがいくつか流れていた。 その中に、

「バブルを知っている人はやっぱりあの時代はよかったって思うんだろか?」

というものがあって、これはなかなか複雑な問いなのだが、良かったと思う人は少なく有るまい。

 個人的には、バブル「が」良かった、のではなく、「あの頃」それ自体が、良かった、という感覚を持っている。

 '80年代後半から '90年代前半、つまり昭和後期から平成初期は、もしかすると戦前の大正時代末期から昭和前期に似ていたのではないか、という気がする。

 バブル経済が崩壊しつつも、
阪神淡路大震災東日本大震災も知らないし、
地下鉄サリン事件も知らない、
9・11も知らない、
インターネット自体希少だったのでネットの誹謗中傷や激論もほぼ無く、
韓国はまだ激しい反日でもなく、
中国は人民服を着た大量の庶民が自転車通勤していて、
北朝鮮はミサイルどころか何も出来ない国で、
スマホどころか携帯電話が無い俗世の時間はゆったりと流れ……

ずっとこのまま平和で平穏な生活が続くと思っていた、そんな時代だった。

 この時代の空気感を実によく表していたな、と思うのは、当時のコカ・コーラの TV CM だ。 当時を知らない人でも、これを見れば、なんだか良い時代だったかも、と思う事は有ると思う。

https://www.youtube.com/watch?v=W0k2VFPxd14

 もうひとつ、映画『私をスキーに連れてって』も「時代の代表」作である。
https://www.youtube.com/watch?v=CpYvwPGpDaI

 あの頃を経験した者として、あの時代に戻りたいか、と問われれば答えは「否」だが、1週間限定で戻れるならば戻ってみたい。