khurata’s blog

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Windows 10 を update したら HTA が起動できなくなった件

 更新する度に、慣れた使い勝手が廃止されてゆくのはつらい。 古いモノをいつまでも後生大事に使い続ける事はメリットもデメリットもある(今風に言えば pros/cons が有る)。

 HTA は実際、かなり古い技術だ。 Wikipedia によると Internet Explorer 5.0 の時から在るらしい。 なんと 1999年である。

 しかし古いからダメだと言うわけではないであろう。 1970年代に作られた C は今も現役だ。 HTML と JavaScript(と言うか JScript)を書けばデスクトップ・アプリケーションになるという HTA の手軽さは、場合によっては実に重宝するのだ。 コマンドプロンプトで行う定型的操作の GUI 化だって簡単に出来る。

 

 それなのに最近の update のせいか、Windows 10 では拡張子 .hta がそのまま起動できなくなってしまった。

 HTA を実行するのは C:/Windows/system32/mshta.exe であるから、目的の HTA ファイルを右クリックして「プログラムから開く」で mshta.exe を指定すれば良いのかと思ったが、これでも出来ない。

 苦肉の策として、デスクトップに mshta.exe のショートカットを作り、HTA をドラッグ&ドロップする事にした。 少し不便だが、使えないより遙かにマシである。

(以下追記)

HTAランチャーを作る - khurata’s blog に続く…

(以上)

半落ち (横山秀夫・著)

<この記事は普段フィクションをほとんど読まない私が作者や作品などの情報・評判を全く知らずに、ただ作品だけを読んで好き勝手に書く読書感想です>

 一人息子を病魔に奪われ、認知症の進んだ妻を自ら殺め、血縁と呼べる者は実質上誰も居なくなってしまった主人公「梶」警部。 もはや生きる意味も持たないと見える梶は妻殺害を自首してくるが、或る一点だけは警察にも検察にも語ろうとしない。 つまり「完落ち」ではないのだが、司法の組織の論理が優先された結果、梶は「半落ち」のまま刑務所へ投獄されるに至る。

 梶と直接接した刑事、検事、判事らは、誰も秘密を解き明かす事が出来ない。 梶が秘する思いは、もはや誰にも分からないのか……法を守る立場であっても、人を救うために、時として法を越える、そうした人々の行動は、梶の真意に迫ろうとする思いが導き出したもの。 それが読者の心に響くと共に、それでも尚動かされない梶の決意の重さ、それは妻と子の命の重さに加え、警部という自らの職責の重さから来るものなのだが、これもまた読者の心にしっかりと伝わってくる。 梶の清廉な覚悟、「人間五十年」という『敦盛』の一句に託した心情が、読者の心を深く打つ。

 ラストシーンで、青年が梶に向かって言う、子供でも知っている何の変哲も無い言葉、それがこれほど大きく心を揺さぶる小説も、そう無いであろう。 

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

 

 

白銀ジャック (東野圭吾・著)

<この記事は普段フィクションをほとんど読まない私が作者や作品などの情報・評判を全く知らずに、ただ作品だけを読んで好き勝手に書く読書感想です>

 スキー場のゲレンデを「人質」に取るというサスペンス・ミステリー作品。

 半分くらい迄読んでいると、「根津」や「倉田」が疑うよりも前に、「入江」親子が怪しい、と一瞬思うのだが、彼らはカネ目当てで犯行をする動機が無い、とも気付く。 何が何だかよく分からないまま読み進めると、どうやら犯人は1人ではなく、1つの犯行に乗じた別の犯行が重なっているらしいと気付かされる。 終盤、「筧」社長の演説で、犯人の1人はほぼ確定できるのだが、なぜそんな事をするのか、そして下手人が誰なのかは、この時点では私には分からなかった。

 クライマックスでは怒濤の謎解きと共に、ゲレンデ爆破時限が迫るスリルが描かれる。 ラストはあっけない程の解決を見るのだが、読後気になるのは「身代金」の行方だ。

 とまれ、登場人物達の物語上の役割分担に一分の隙も無い、見事な筋立てであった。 

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2010/10/05
  • メディア: 文庫
 

 

Windows 10 で ViVi1 と ViVi2 を使い分ける環境設定

 ウチでは、津田氏製作のテキストエディタ ViVi を、古くから正規ユーザーとして使い続けている。 ViVi にはフリーソフトウェア化されたバージョン1系と、シェアウェアのバージョン2系以降とがあり、双方は使い勝手が少し違う。 ウチでは普通のプレーンテキストは ViVi1 で、プログラムのソースコード類は ViVi2 で開くという使い分けを長年しており、今後もしばらくはこうした関連付けで使い続けたいと思っている。

 しかし Windows 10 をアップデートすると、以前のエントリーでも示した通り、ファイル拡張子の関連付けが外されてしまうことがある。 ViVi1 についてはそのエントリーの通りで問題無かったが、これだと ViVi2 について設定しても ViVi1 の設定が「優先されてしまって」ViVi2 が起動してこない。 コマンドや「設定」メニューで頑張ってみたが、どうしてもソースコードファイルのダブルクリックで ViVi2 を起動させる事が出来なかった。

 色々試した挙げ句、編み出した策を備忘録としてここに記録しておきたい。

  1. ViVi2 の実行ファイルをコピーし、vivi2.exe というファイルを作る。 vivi2.exe という名前は、これで無ければならないわけではなく、他の実行プログラムとかぶらない名前であれば、自由に命名して良い。

    (ウチの環境では ViVi1 と ViVi2 は別のフォルダーに置いてあるのだが、いずれも実行ファイルは vivi.exe という同じ名前だった。 このリネームが本 TIPS のポイントであり、どうやら「同名のファイル」が同時使用を邪魔していたように思われる)

  2. ViVi2 で開きたい拡張子のファイルを右クリックし「プログラムから開く」、「別のプログラムを選択」、「常にこのアプリを使って~を開く」にチェック、「その他のアプリ」、「この PC で別のアプリを探す」。 これでファイルオープンダイアログが起動するので、先ほどコピーして作った vivi2.exe を選択し「開く」。
  3. これでファイルアイコンが ViVi2 のものに変わり、次からはダブルクリックで ViVi2 から開けるようになる。

 以上、大したネタでも無いが、どなたかのご参考にでもなれば幸いである。

 

Windows 10 Pro を update したらファイルの関連付けが崩れた件

 実にこういうところが最近の Windows の嫌な所なのだ。

 ウチではプレーンテキストファイル .txt は ViVi というテキストエディタ(1.02 がシェアウェアだった時代から使っている)に関連付けているのだが、昨日 Windows Update 後の再起動をしたら、.txt がメモ帳に関連付けられてしまった。

 これは自分的に不便なので「設定」「アプリ」「既定のアプリ」「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」「.txt」とたどっていったのだが、なんと OS 標準かストアアプリしか選べない。 以前は自分の使いたいプログラムが設定できていたと思ったが……。

 早速フィードバック Hub で意見を送信。 これがまたフィードバック中は日本語 IME を起動できないのでメモ帳などで書いたものをコピペするしかない悲惨なシロモノで(この点は数ヶ月前にフィードバックに送ったが未だ改善されず)、げんなりする。

 仕方無いので管理者権限コマンドプロンプトで「野良アプリ」である ViVi を関連付け。

# assoc .txt

.txt=txtfile

# ftype txtfile=C:\Program Files Users\vv102002\vivi.exe "%1" %*

 Microsoft としてはユーザーに簡易な UI を提供したくて選択肢を削るのだろうが、その結果がコマンドプロンプト使用であれば意味が無いであろう。 「Pro」と名付けている以上、たとえ選択肢がゴチャゴチャしていても、やりたい事がすぐできる方が重要だと思うし、そもそもユーザのやりたい事を勝手に妨げるのはどうかと思う。

 

(追記)

 と思っていたが GUI 操作で出来る事を今さら発見した。