久々に知人さんと Skype 通話したら、音声がやたらと途切れたり、互いの音声が3秒ほど遅延したりと、ひどい状況が続いた。
もともと Skype は、通話が確立してから1分ほど、安定するのに時間が掛かる、という性質が有り(これは最初期の Skype からそうで、Microsoft のものになったり P2P になったりしてもなぜかあまり変わらない性質である)、待ってみたのだけれども、一向に改善しない。
そこで改善を目指して色々やってみた。
- 相手方をスマホから Windows デスクトップ機に変えてもらう
- Skype のバージョン・アップデートを確認する
- Skype のマイク・ノイズキャンセリングを「低」や「オフ」にする
- デスクトップアプリ版 Skype ではなくウェブ版 Skype(Google Chrome で)に変えてみる
- Google Chrome のバージョンを確認する
- Skype 自体をいったん終了させて再起動してみる
- 回線プロバイダーの障害情報を確認してみるが問題無し
- web.skype.com やあちこちに ping を打ってみたり tracert を見てみるが問題見つけられず
……全然改善しない。 ふと、タスクマネージャーを見てみると、無線 LAN が8~9秒おきに定期的に「切れている」事が判明した。
Skype 音声不調の理由がコイツである事はほぼ間違いない。 だが、この間欠的断線の原因はいったい何なのか。
普段、FTP 転送や YouTube 再生などをしていて、不具合を体感した事は無かったが、たぶん、今迄も「普通にこうだった」のであろう。 ネットを漁ってみると、似た不具合例を見つけたが、原因も対処も分からないままのようである。
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000624934/SortID=21605702/
無線 LAN ルータ(親機)にログインしてパケット状況を見ると、普段はゼロ個の破棄パケットやエラーパケットが多発していた。 またもや改善を目指して色々やってみた。
- 無線 LAN 子機のデバイスを無効にして、有効に戻してみる
- USB 無線 LAN 子機をいったん取り外して付け直してみる
- 2.4GHz 帯に切り替えてみる
- 無線親機の無線動作モードを「802.11a+802.11n+802.11ac」から「802.11n のみ」に変えてみる
- 無線親機の QoS を「WMM」から「無効」にしてみる
- 今使っている無線子機ドライバーのバージョンを確認してみたが Realtek の 1030.38.0712.2019 で、これは本家の 1030.25.0701.2017 より新しい(本家は安定版かも知れない)
……まるで改善しない。 正直言って手詰まり感が有る。 もはや子機を買い換えるしか無いのであろうか。 確かに、Buffalo 製の無線 LAN 子機は、以前にも「同型品に買い換えたらキレイに問題が消えた」事が2度ほど有ったが……(確証は無いが、かなり熱を持つので、それでおかしくなりそうな感じはある)。
うーむ……諦め気分で、念のため Buffalo の公式ページを見ると、今年の5月にドライバーの更新があったようだ。
https://www.buffalo.jp/product/detail/software/wi-u2-433dm.html
「子機インストールCD 2021/05/20 1.96」。
ウチで今使っている Buffalo のドライバーファイルは kokiinst_195.exe すなわちバージョン 1.95 であり、ウチがこれを適用したのは今年の2月だ。 その前は2019年の3月に kokiinst_193.exe を適用している。
WI-U2-433DM は古い製品である。 ドライバーを 1.95 から 1.96 に上げてみたところで、これはたぶん対象製品を拡大しただけのバージョンアップであろうから効果は期待できなさそうだ、とは思ったが、やらない理由は無いので、1.96 を適用してみた。
すると、なんという事でしょう……すっかり改善したのである。
Skype の音質も明らかに良くなり、通話も滞りなく出来るようになった。
子機のドライバーを確認してみると、Realtek の 1030.42.0910.2020 になっていた。 そして Buffalo ドライバー同梱の History.txt を見ると、次のようになっていた。
「Key更新のタイミングで通信が途切れることがある問題を修正しました。」
それか? それなのか!?
まぁ、そんなわけで、「公式のドライバーは最新にしましょう」という、ごく基本的な事がとても大切である、と、身に沁みたのであった。