Windows XP 時代は長い間 McAfee 正規ユーザだった私だが、Win. XP 後期にはあまりの重さに耐えきれず、無料のアンチウイルスソフトとして Avast! を使い、その後 Avast! の UI 変更を嫌って Avira に流れ着き、たぶん5年以上は使い続けていたが、とうとうオサラバする事にした。
なぜならば、WIndows 10 64bit 版において見逃せない不具合が出てきたからである。 細かい不具合であれば使い続けるのに問題は無かったが、これは看過できなかった。
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2021年2月に入ってから、Windows 起動後しばらくすると、デスクトップ右上に、このようなウインドウが現れるようになった。
これは原寸である。 けっこうデカい(780x420px. 以上ある)。 ドラッグしても動かせない。 「OK」をクリックしても何の反応も無く居座り続ける。 インターネット接続に問題は無いのにも関わらずだ(※1)。 タイトルバーも無くタスクバーにも居ないので通常操作では消せない。 しかもこのウインドウ、常に最前面に出ているので、他のウインドウを操作しづらい事この上無い。 せめて、「常に最前面」さえ無ければ、と思うのだが……。
最初、これが出てきた時は、何らかのマルウェアに感染してしまったかと思い焦ったが、この問題が出ている PC ではウェブブラウジングはしているものの頻度は数日に1回程度で、しかもごく浅いネットの海を掬っているだけであり、メールクライアントも使っていないし、サーバを建てているわけでもなく、USB メモリや光学ディスクなどの外部媒体も使っておらず、感染の経路に心当たりが無い。
ひとまず、こいつが何のプロセスなのかを探る事にした。 頼りになるのは Process Explorer である。 Process Explorer を起動したら、「照準器」のようなアイコン「Find Windows's Process」をクリックしたまま、
ドラッグして問題のウインドウまで持って行き、
クリックをやめる(ドロップ)と……
どうやら「犯人」は Avira のプロセスである事が判明した。 とりあえずは邪魔過ぎるので消しておく事にする。 該当プロセスで右クリックして「Kill Process」を選び、
確認ダイアログで「OK」をクリックすると、
やっと消えてくれた。 これで普段の使い勝手が戻ってきたのだ。
この点のみならず、Avira も近年は迷走気味というネット記事も散見される。 聞く所によれば、最近の Windows Defender は他と比べてもさほどひどいものではないらしいし、使い方に気を付けていさえすれば「標準装備」だけで良いのかも知れない。 しばらくは、Avira 無しで使ってみようと思う。
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※1 Avira のアップデートで何らかの新機能が付加されたものの、それを COMODO Firewall が未知のプロセスとしてブロックしたのではないか、と思ったが、COMODO の設定を見ると Avira の Spotlight UI は許可してあった。 無線 LAN 環境なので、時折り不安定な事があるのかも知れない。 それで一時的に何かが動かないのは仕方無いとしても、消せないウインドウを最前面に出し続けるのはあまりにもいただけない。