khurata’s blog

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死の予告になっている某連載記事

 ふだんあまり書かないブログで、たまに書く事がこんなのはどうなのかと自分でも思うが、以前から思っていた事を書く。

 

 養老孟司氏は、ほどなく亡くなられるだろうと思っている。 そして、その死から1年経つかどうかという頃、楳図かずお氏も亡くなられるだろう。

 

 ――読売新聞に「時代の証言者」という連載コラムがある。 今まで数々の著名人が記事を寄せていて、どれも実に興味深く読ませてもらっているのだが、このコラムには不穏なジンクスがある。

 それは、「連載していた方々は、連載終了からほどなくして全員亡くなられている」という事である。

 

 人生の終点に近い方々を選んで連載をお願いしているのだから、そうなるのが自然だ、と考える事はもちろん出来るが、それにしても、「人によっては連載終了後も長生きする」という事例が有っても良さそうに思われる。

 これは私の勝手な想像でしかないが、自分の人生を振り返って「ミニ伝記」として形を残した、という、ある種の「区切り感」が、その人の命数を尽きさせてしまうのではないか……と思っている。

 

 つい先日、養老孟司氏が「時代の証言者」の連載を終えた。 そして今、楳図かずお氏が連載を始めている。 いったいどなたが、このジンクスを最初に破るのか、いち読者としてかなり気に掛かるところである。

(以上)