khurata’s blog

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テレビと新型コロナ禍に思う

 超久々にブログを書く。 この間、書くべき事が無かったわけではないのだが、ついつい他のSNSなどにかまけていた(汗)。

 

 さて……たまたま先ほど、部屋の掃除をしながらTVの午後の情報ワイドショーを流し見していたところ、医学や疫学やウイルスに関して専門家では無さそうなコメンテーター達が、「第7波が来る前にいろいろ手は打てたはず」だとか「お上がやっている事は全て後手」だとか、好き好きに勝手な事を言っている。
 まぁ、このようなTV番組は、ほぼ全て台本通りに進行していると聞くし、その台本は「コメンテーター個々のキャラクター」を壊さないように書かれているのだろう。
 また、そうした台本進行は、「愚かな下々の民」が「そうだそうだ」と溜飲を下げる効果も狙っているのであろう。

 そうした事を好き好きに言い散らかすのは、もちろん自由だし、それを額面通りに受け取るかどうかも、もちろん自由である。
 しかし、「門外漢が思いつきと後出しで言えるような事は、専門家や実地の人達にとっては、すでに洗い出し済み」なのだ。 何の責任も取らず、後出しと思いつきで好き勝手なことを(台本通りに)言って、それでカネがもらえるのはボロい商売である、と言うほかない。 ある意味ではとてもうらやましい話ではある(苦笑)。


 また、コメンテーター達は(と言うより台本を書いた人達は)、社会の仕組みが1人2人の思いつきと独断専行で簡単に変えられると思っているように見受けられる。 現代の日本社会は原始社会や小さな村などと違い、法律も制度も利害関係も複雑だし、何かを変えたり決めたりするには、原則として、民主的な手続きを踏まねばならない。 そのため、意志決定はどうしても遅くなるし、素人目から見れば緩慢で後手に回っているようにも見えるだろう。

 ならば、民主的な手続きの遅さに文句を垂れる方々は、中国とか北朝鮮とかロシアとか現ミャンマーのような、強権・独裁体制の国家に移住すれば良いのである。 意志決定は迅速・強力で、医療制度の変革すら1日で成る。 そのような国では、さぞや素晴らしい医療体制が提供され、新型コロナ禍は見事に終息している事だろう。