本年7月30日朝に福島県郡山市の「しゃぶしゃぶ温野菜」で起きたガス爆発事故について、TV ニュースでは数人の識者・コメンテーター達が推測を述べていたが、ある1つの大きな疑問についての推測を述べている人が見受けられなかった、という不思議について述べてみたい。
ガス報知器については作業時にスイッチオフにしていた、ガス管については漏れがあった、など、まぁ納得できる推測が出されているが、
「なぜ犠牲者はガスの臭いに気付かなかったか」
という点については誰も何も言っていない(と、私の観測範囲では見える)。
ここで私が注目したいのは、この大事故が「なぜ今」起こったのか、である。 「今という時期」に、「ガスの臭いに気付かず電気機器のスイッチを入れた」、と聞けば、多くの人が
「新型コロナウイルス感染で嗅覚が衰えていたのではないか」
という可能性を思い付くだろう。
これはもちろん単なる推測に過ぎないが、TV で言ってまずい事とも思えない。 これを「識者」や「コメンテーター」が誰も言い出さない(と、私の観測範囲では見える)のが、私には不思議だ。
ガス臭いのには気付いたが、「うっかり」換気扇のスイッチを入れてしまったのではないか、という推測を述べている人はいた。 これはこれで有り得る事だと思う。 現場責任者ともあろう人が、ガス漏れが分かっていて電気器具のスイッチを入れるだろうか、という疑問は有るだろうが、人は思わぬ大ミス・凡ミスを犯す事がたまにある。