khurata’s blog

khurata’s blog

たたら侍 (錦織良成・原作、松永弘高・ノベライズ)

<この記事は普段フィクションをほとんど読まない私が作者や作品などの情報・評判を全く知らずに、ただ作品だけを読んで好き勝手に書く読書感想です>

 淡々と話が進み、登場人物の死のシーンにも感慨が起きない。 主人公が斬られて助かっているのは不自然だし、よく分からない無駄死にも多く、ラストシーンも主人公が一人で悦に入っているだけに見えてしまう。

 映画はそうでも無いのかも知れぬが、小説としては残念な出来に思える。 各キャラクターの立て方も成功しているようには見えない。 そもそも誰が「たたら侍」なのか私には分からなかった。 主人公は侍働きなどしていないのである。 

たたら侍 (朝日文庫)

たたら侍 (朝日文庫)